FAQ

Q.インフルエンザについて

A.【どのような病気】

インフルエンザウイルスの飛沫感染によって起る冬から春にかけて流行する感染症です。 おもにA型とB型があります。


【症状】

潜伏期間は2~3日で、急な高熱、悪寒、関節痛、筋肉痛、倦怠感などが起ります。 その後、咳や鼻水がでることもあります。 合併症として、中耳炎や肺炎、重篤な脳炎(脳症)や心筋炎などがあります。


【診断】

流行状況やのどの診察などで診断しますが、インフルエンザ迅速診断キットで確定します。 これは鼻やのどの粘膜を綿棒でこすって検査キットで判定する方法ですが、発熱からあまり早く検査すると判定できないこともありますので、状態が悪くなければ発熱から6時間以上はたって検査したほがよいでしょう。


【予防】

インフルエンザワクチンを10月ころから接種します。 6か月から2歳は0.25mlを2回、3歳から12歳は0.5mlを2回、13歳以上は0.5mlを1回接種します。 インフルエンザワクチンはインフルエンザを完全に予防することはできませんが、かかる可能性を減らしたり、重症化するのを減らしたりするといわれています。


【治療】

抗インフルエンザ薬を48時間以内、できたら24時間以内に内服したり吸引します。 抗インフルエンザ薬にはタミフル(1日2回5日間服用)、リレンザ(1日2回5日間吸引)、イナビル(初日1回吸引)、ラピアクタ(点滴注射)などがあります。 外出や登園・登校は熱が下がって最低2日以上たって、体の状態がいつもと変わりなくなってからにしてください。

Q.アデノウイルス感染症ってなあに

A.【どのような病気】

アデノウイルスの感染によっておこる病気で、39~40℃の高熱が3~5日間続きます。のどの赤みや目の赤みなどとともに頭痛や吐き気、腹痛、下痢などを伴うこともあります。 夏に多い“プール熱”もアデノウイルスによって起こりますが、それ以外でも年間を通じて流行します。


【診断】

のどの所見などから診断しますが、保育園や幼稚園で流行していれば疑います。 のどを綿棒でこすって、アデノウイルス迅速診断キットで陽性が出たら確実です。


【治療】

ウイルスの病気ですので、細菌の合併がなければ抗生物質は必要ありません。 高熱で全身状態が悪いときには解熱剤を使っても構いません。 水分の補給を十分してあげてください。


【その他】

アデノウイルスは感染力がとても強いので、熱が下がっても2日間は保育園や幼稚園を休ませましょう。 兄弟に感染していたら1週間後に同様の症状がでます。

Q.子供が吐いたり、下痢をしたときはどうすればよいですか?

A.子供は吐いて下痢をすると全体的に体液が少ないので比較的すぐに脱水になります。目がくぼんでぐったりしているようなときには早めに受診してください。1,2回の嘔吐であれば20,30分様子をみてから白湯、うすめの番茶、イオン飲料をコップ三分の一位から始めてください。吐き気がおさまっているのを確認しながら少しずつあたえるようにしてください。次に与えるものは、くずゆ、お汁の上澄み、おかゆ、やわらかく煮たうどんなどです。牛乳や脂肪分の強いものは控えてください。食欲がないときには無理に与えることはやめて、水分を中心に脱水にならないようにすることです。

Q.嘔吐下痢症ってどんな病気ですか?

A.冬に大流行する、ウイルス性の胃腸炎の事です。急に吐きはじめ、そのうちに下痢がみられ、高熱が出る事もあります。赤ちゃんから大人まですべての年齢層で流行りますが、特に小さいお子さんの場合、重症になりやすいので注意が必要です。 また、うつりやすいので治るまで登園登校は控えたほうが良いです。

Q.病気にかかった後、どれぐらいで次の予防接種が受けられますか?

A.風邪の場合治ってから1週間後、突発性発疹、水痘、麻疹(はしか)、風疹、おたふくかぜは、治ってから2週間後になれば予防接種を受けることができます